第5章 縮む距離
足に違和感を感じて目を覚ますと、私の片足を挟んで座り、もう片方の足は持ち上げられていた。
Tシャツが胸の上まで捲れている。
「あーごめん。ちょっと見たくなっちゃってね。まだ寝ててもいいよ。」
カーテンの隙間から薄らと陽の光が差し込んでいる。
まだ夜が明けたばかりだろうか。
…って寝たら何するつもり!?
こんな全部見られてるなんて恥ずかし過ぎて、Tシャツを戻そうと指をかける。
「ダーメ、見せて。」
両手を布団に縫い付けられてしまった。
なんでそんな見たいのだろうか…こんな身体見たって嬉しくもなんともないだろう。
悟くんみたいに引き締まってるわけでもないし、腰だってそんなに細くない。
胸だって普通で…悟くんだったら、もっとすごいものを見てきたはずなのに…。
足、閉じたい…。
あぁもう…恥ずかしい、そんなじろじろ見ないで…。
「ねぇ、奏音はさ、気持ちいいの好き?」
どういう質問なのだろうか、誰だって気持ちいいのは好きだろう。
私の腕を押さえつけた手をゆっくりと離していく。
これは抵抗していいのだろうか…解放したってことはいいんだよね?
「ね、気持ちいいの好きでしょ?キスであんなんなってたし。今気持ちよくされたい?それとも、まだ嫌かな?」
さっきは何もしなかったのにっ!!
抵抗しようと思ってもなかなか身体が動かなくて、身体は悟くんに触れられるのを待ってる。
「早く答えて。答えないならずっと見てるよ?触ってなんかあげないから。」
片足をまた持ち上げられて、アソコを見られる。
嘘、恥ずかしい…でも悟くんに触って欲しい。
悟くんは本当は私がどうして欲しいかわかっているくせに、意地悪ばっかりする。
可愛いまんこだねとか言われて、もう頭も心臓も爆発しそう。
そんなとこに可愛いなんてあるか!
自身の足で挟んでいた足も持ち上げて、膝を思いっきり開かれる。
どうしようどうしようっ…!もう恥ずかしくて堪らない!