第6章 炎の邂逅
その夜、私たちは、縁側で並んで座り、夜空に輝く月を見上げていた。
「…煉獄さん…」
「なんだい、愛染君!」
「…煉獄さんの炎の呼吸は、どうして…そんなに熱いのですか…?」
私の言葉に、彼は静かに微笑んだ。
「…俺の炎は、人々を守りたいという、俺の魂の炎だ!人々を守るために、俺は、この炎を燃やし続ける!」
彼の言葉に、私は深く感動し、胸がいっぱいになった。彼の炎は、彼の魂そのものなのだと、この時初めて知った。
「…私も…煉獄さんのように、自分の魂の炎を燃やしたいです…」
私の言葉に、彼は何も答えなかった。ただ、静かに、私の手を取った。
その手は、太陽のように熱く、私の心を激しく揺さぶる。
「…愛染君。君は、素晴らしい剣士だ。君の愛の呼吸は、必ず、人々を救うだろう。」
彼はいつも私が欲しい言葉を言ってくれる。否定をしない。
いつの間にか私の目には涙が溢れていた。
「迷うな、戦え。それが1人でも多くの人を救う。君にはできる。健気に頑張る君を、俺は応援しているぞ。」
彼の手が、私の頬に伝う一筋の涙を拭った。
「…はいっ!」
優しくも強い言葉で私は情熱的になれる気がした。