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薬師助手の秘密【R18】

第4章 夢遊 ※高






朝起きると、しっかり自分の寝台で寝ていた。
どうやって帰ったか覚えていないが、姐さんが連れて帰ってくれたんだろう…

急いで乾燥し終えた薬草の束をまとめて布にくるみ、姐さんの部屋に向かった。



「おはよう、姐さん。昨日部屋まで運んでくれてありがとう。これ、お詫びとお礼に。」
「おはよう 。これは欲しいから貰うけど、部屋に を運んだのは高順さんだよ。」
「………ッん゛?」


おやぁ~…まぁ…まさかの……それは予想外……


「何を知りたかったのか……何となく分かるけど、分かったのか?」
「……ほぼ確定したとしても良いと思う…姐さん、聞く?」
「……いや、そういうのは知らない方が良いことの方が多い。」
「私も覚えてないことにするつもりだけど…あの2人には気を許しすぎない方が良い…」


酔っていたとはいえ、鮮明に覚えている。
アレは相当に鍛え抜いた体をしていた。本気を出してもちょっと汚い手段を使っても…多分勝てない…

ブルリと身を震わせ、腕を摩った。

………なんか、姐さんから生ぬるい視線を感じる……。


「餌付けされておきながら、よく言う。」
「………美味しいんだよね…あの人が持ってくるお菓子…」
「…………」


残念な子を見るような目で見ないで欲しい…わ…私だってちゃんと相手の様子を見ながら貰ってるもん!!貰うときには危険はないもん!













出仕時間には既に翡翠宮の侍女達は働き始めていた。
特に媚薬を食べてしまった3人は何時もより熱心に掃除している。何か言われたのだろうか…?玉葉妃は怒っているような素振りはなかったけど……?
あまりに侍女達が張り切っており、いつにもまして仕事がなかったので、姐さんと医務室に向かった。


「あぁ、嬢ちゃんかい。どうしたんだい?」


最初に会った時には、あまり良い目では見ていなかったが、媚薬を作っている過程で姐さんが薬の調合が出きることを知ってから態度が徐々に...というか一気に軟化していった。
ごりごり薬草を挽いているが、何を作っているのか分からない。


「そろそろ風邪薬を作ろうと思って。」
「あぁ、いいよ。そこにある道具使いな。」


ほんと、最初と態度が違いすぎる。が、姐さんが大変嬉しそうにしているので良いけど…ね



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