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幼なじみの人気声優〜スパダリ生活

第9章 Aethelgard Online ~ゲームイベント


新幹線での帰路

大阪のイベント会場を後にした三人は、静かな足取りで駅に向かう。
三人は周囲の目を気にして、サングラスや帽子で軽く変装している。

中村:「いやぁ、さすがに今日は疲れたな…。観客の熱気がすごすぎて、全力出し切った感じだ。」
サングラスの奥で目を細め、くたびれた笑みを浮かべる。

杉田:「疲れたね。でも、あのボス討伐で観客と一緒に盛り上がれたのは良かった。」
小さく笑いながら、肩掛けバッグを背負い直す。

唯:「もう少しで東京…家に帰ったらぐっすり寝たいね。」
帽子で顔を隠しつつ、スマホを取り出すと、画面にはゲーム会社の社長からのメールが届いていた。

唯:「あ、みんな…これ、打ち上げの案内みたい…」
画面を覗き込む三人。

中村:「え、東京のホテル…今日中に移動しないといけないってこと?」
メールには、イベント成功を祝う打ち上げの詳細と、東京のホテル名、開始時間が書かれている。

杉田:「正直、もう疲れ果ててるし、行きたくないけど…行くしかないか。」
ため息混じりに言う。

唯:「うん…。でも行くなら、変装はしっかりしておこうね。人混みに気づかれないように。」

三人は顔を軽く隠しつつ、新幹線の座席に着く。
車窓には夜景が流れ、疲れた身体を椅子に沈めながら、次の東京打ち上げへの覚悟をひそかに固める。

中村:「まさか、ゲームイベントのあとに打ち上げまであるとは…でも、仕方ないか。」

杉田:「とにかく無事に終わらせて、帰りの自由時間を楽しもう。」

唯:「…せめて座席で少しでも休もう。」

三人は静かにスマホを眺めたり、車窓を見たりしながら、新幹線での長い帰路を過ごす。疲れと達成感、そして打ち上げへの微妙な憂鬱が入り混じった空気の中、夜は静かに過ぎていった。

東京ホテルでの打ち上げ(関係者との場面)

イベントが無事終了し、東京のホテルでは関係者を交えた小さな打ち上げが開かれていた。
唯はステージの余韻に浸りつつ、キャストやスタッフと談笑する。

「唯さん本当に素晴らしかったですよ!」
「舞台上の表情が、画面越しでも伝わってきました」

二人とも、唯が誰に褒められるかでほんの少し嫉妬していることに気付いていた。




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