第11章 逃れられぬ腕の中で
ソファに沈められたまま、甚爾の熱が何度も奥へと打ち込まれる。
深く突き上げられるたび、声を抑えようとしても喉の奥から甘い音が零れてしまう。
甚「……っ、はぁ……声、我慢すんなよ。俺に全部聞かせろ。」
低い声が耳元で響き、腰を押さえつけられる。
強引に動きを深められ熱が奥まで届くたび、視界が白く弾けそうになる。
嫉妬から始まったはずなのに、今はただ一心に女を求めているのが伝わってくる。
彼の荒い息遣い、震える肩、汗に濡れた髪が頬に触れる。
その1つ1つが胸を締め付け、抗う気持ちを溶かしていった。
甚「……ほら、俺だけ見ろ。他のやつなんて……考えられねぇくらいにしてやる。」
吐き出すような言葉と共に、さらに深く貫かれる。
身体の奥を抉られるような強烈な感覚に、息が詰まって声が途切れる。
それでも甚爾は止まらない。
まるで女の心まで刻み込むかのように、何度も何度も求め続けてきた。
絡められた指先に力がこもる。
掌の温かさが伝わって、涙が滲みそうになる。
彼の強さも荒さも、すべてが不器用な愛情に思えてしまった。
甚「……っく、かわいい声……もっと聞かせろ。」
舌で唇を舐められ、塞がれた口から息が奪われる。
溶け合う唇と舌の熱に、頭の中まで痺れるようだった。
腰の奥まで何度も打ちつけられる。
そのたびに背中が弓なりに反り、甚爾にしがみついてしまう。
涙混じりに名前を呼ぶ声は震えていて、自分でも抑えが効かなくなっていた。