第10章 夜明けまで許さない

彼「嫌だって言いながら……中は全然そうじゃない。ほら、吸い付いて離さないじゃないか。」

嘲り混じりの囁きと同時に、さらに強く奥を突かれる。

壁に両手をつき、爪を立てるようにして必死に耐えるが背後から伝わる振動が容赦なく体を揺さぶった。

彼「もっと声を出せよ。お前のその必死な声、俺しか聞けないんだからな。」

「……っあ、だめ……だめぇ……！」

荒く上下する胸元を、片手が乱暴に掴み上げる。

指先で尖りを捻られるたび全身に電流が走り、腰が勝手に逃げようとする。

しかしその動きすら彼の快楽を増すだけで、さらに深く打ち込まれてしまう。

「っ……こんな奥まで……来ちゃ……！」

彼「そうだ……奥まで全部、俺のものにしてやる。」

容赦のない衝撃が繰り返され、頭の中がじんじんと痺れる。

押し殺していた声も、もう止められない。

狭い路地裏に、甘く震える吐息が響き続けた。

やがて腰を突き上げる速さが増し、彼の呼吸も荒くなる。

彼女は必死に頭を振りながら、壁に縋りついて耐えるしかなかった。

「……っ奥、いっぱいに……！」

彼「そうだ、全部受け止めろ……アイツには絶対に触らせない……お前は俺だけのものだ。」

嫉妬に燃えた言葉と共に、より深く突き上げられる。

子宮口に届くほどの衝撃に涙が溢れ、腰が抜けそうになる。

だが彼はそれを許さず片腕で腰を支え、さらに奥を突き続けた。

「……っあ……や、だめ、もう……！」

彼「まだ終わらせない。お前が俺だけを覚えるまで、何度でも刻みつけてやる。」

唇を塞ぐように再び口づけが落ちる。

舌を絡め取られ、息すら奪われながら身体は無理やり快楽の渦へと引き込まれていった。

奥深くを抉るたびに彼女の中は熱と震えでいっぱいになり、反射的に彼を受け入れてしまう。

屈辱と甘美がないまぜになり、身体が裏切るように震え続ける。

彼「……ほら、中で締め付けて……もう限界か？」

「や……っ、いや……っ！」

否定する声とは裏腹に彼の言葉通り、奥は彼を拒めずに絡みついていた。

彼は獰猛な笑みを浮かべ、最後の突き上げと共に彼女を強く抱き締めた――。