第1章 カンケイ
シャワーで軽く体を流し、2人は浴室を出た。
『はい、タオル』
芹奈が棚からバスタオルを渡すと受け取りガシガシと体を拭き始めた。自分も、ともう1枚タオルと出そうとすると後ろからタオルで包み込まれた。
「全部飲み干したご褒美だ。俺様が拭いてやる」
『っ自分で拭ける…』
「黙って拭かれとけ」
『ぁあっ……』
雑に、優しく体を拭かれながらも脇腹や太もも、膨らみを触れられるたびに体から歓喜の悲鳴が上がる。
「テメェ感じすぎだ。アホ」
『だって、勝己が…』
「あ?俺がなんだ?」
『ああっ!!』
耳元で囁かれながら湿気った割れ目で誇張された突起を指で弾く。声を抑える気力もなく、体も正直にびくついてしまう。
「おい、また濡れ出してんぞ。どんだけ俺のこと好きなんだよ」
決して中に指を入れず割れ目をなぞり続ける。先ほど拭き上げられた太ももが再び濡れているのを感じた。必死に声を我慢するが、息遣いは上がり腰が無意識に動く。
『へっ?勝己……』
突然割れ目から指が離れ軽々と横抱きにされる。
「あ?」
『なんで…?』
「ベッド行くんだろうが。それともここでヤんのか?」
『や、や、あの、服、は』
「どうせ外すもんつけてどうすんだ」
ごもっともだ。芹奈は口を閉じ爆豪に身を任せた。裸でこんなにも密着していること、いつも過ごす家を裸でこんな風に移動することに顔を赤らめ爆豪の首元に顔を埋めた。
爆豪は何度も家に来ているため芹奈の部屋までの道順は頭に入っている。迷わず脱衣所から部屋へ向かった。