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[ヒロアカ]爆豪くん、離しておくれ-爆豪勝己-

第11章 オトマリ





『はぁぁぁぁぁぁ………疲れた…………』


「温泉っサイコー!!」



夏休み。予定されていた林間合宿が無事始まったのだが、のっけから試練の繰り返し。昼食は抜き。
合宿所へ辿り着くまで、私は主に索敵、空を飛んで進行方向の確認を任され、途中途中敵をこの自慢の爪で切り裂き続けた。

夕飯はめちゃめちゃたくさん食べたしもう今日はあと寝るだけ…の前にこの素敵すぎる温泉をご用意いただいて満喫しているのである。
ちなみに、私の姿を見るなりプッシーキャッツの皆さんにスカウトを受けた。どうやら体育祭の時のスカウトにも選んでいただいてみたいだけど…エンデヴァーのスカウトが意外すぎて他の事務所はまともに見ていなかったなんて言えない。




「洸汰くんありがとー!」



うちには性欲の権化がいるからと、露天風呂の仕切りの上部分に浩汰くんが廃止され、案の定、性欲の権化が己の個性を駆使し壁を登ってきた。
それを阻止してくれた洸汰くんに女子一同は拍手喝采。



ところが、



『洸汰くんっ!!!』



鼻血を噴き出して彼方へ落ちていった。そうだよな。そこそこ年頃の男の子だもんな。と思いつつも彼の身が心配で私はすぐさま空へ駆け出した。



『大丈夫!?』



壁の向こうを覗き込むと、どうやら出久がワンフォーオールの力で助けてくれたようで、ほっと胸を撫で下ろす。




『ん、?』




ホッと一息ついたところで、自分の今の状況を把握し始めた。








私は仕切りの壁から何も身に纏わない上半身を乗り出していた。
長い髪を下ろしていたので大事なところは隠れていた。所謂髪ブラというやつになっていたので一安心。

と思ったが健全な高一男子には刺激が強かったらしく、その後みっちり叱られた。






「覗き込むんじゃねぇ露出猫!」



『うっさい!!!』






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