第10章 ミズギ
『………蚊に刺されたの。うん。蚊』
「んなわけないでしょ。どう見てもキスマーク…」
『痒くて掻きむしっちゃったからそう見えるだけで本当に蚊だから!』
「私虫刺されに良く効く塗り薬持ってますわ!あとで試してみてください!」
とっくにみんな水着に着替え終わり私は更衣室でみんなに囲まれて尋問されている形になっている。
ヤオモモはピュアなおかげで信じてくれているけど、耳郎ちゃんは全く信じてくれない。なんならジト目で見られている。
「誰につけられたの?爆豪とか?」
『違っ!だから!蚊だって!』
「芹奈ちゃん爆豪くんと付き合ってたん!?」
『付き合ってなんかない!!』
三奈ちゃんに至っては図星だ。そこまでわかりやすいか?
お茶子ちゃんは三奈ちゃんの発言を受けて顔を赤くしてアワアワしている。
「あら?私は芹奈ちゃんと爆豪ちゃん、お似合いだと思うわ」
『梅雨ちゃんやめて!』
「付き合ってないってことは…もしかして体の関係!?」
『大声で言わないで!!』
くすくすと笑いながらの梅雨ちゃん。楽しんでるな
葉隠ちゃんはどんな表情をしてるかわからないけど、図星すぎるからやめてほしい。
「いやーまさか2人がセフレとはなぁ」
『お願い三奈ちゃん黙って…!』
更衣室を出てプールサイドに到着する頃には私のメンタルはボロボロだった。