第10章 ミズギ
「いやー今日もあっついねぇ!」
『いやぁあったかい方がいいよ』
「そうね、私も芹奈ちゃんも、寒いより暖かい方が過ごしやすいわね」
無事、期末テストは筆記実技共に赤点は逃れ、夏休みに入った。
夏休みは不必要な外出は禁止とされたため、思い出作りにもなるとA組の女子で学校のプールの使用許可を得た。
お茶子ちゃんと梅雨ちゃんと一緒に学校へ来たところだ。
でも
『私、泳ぎ苦手なんだよね』
「えぇ!?そうなん?意外やわ…芹奈ちゃん運動神経抜群なイメージやったから…」
『猫かきしかできないんだよね…』
「よかったら私が教えてあげるわ」
『梅雨ちゃん…!頼もしすぎる!』
なんて話しながら更衣室へ着くと中には他の女子が既に集まって着替えをしていた。
久しぶりーなどと挨拶を交えながら着替え始めると、着替え終わった子を始め何人かが集まってきた。
『ん…?何…?』
「渡橋さん…それ……」
「渡橋、流石に大胆すぎっしょ…」
『だい…たっ…!?』
すっかり忘れていた。
夏休みに入り基本は外出禁止の身なので家で大人しく課題を進めていたのだが、隣の家のアイツはほとんど毎日私の部屋に潜り込んでくるのだ。
そして潜り込んですることなど一つである。
父が日本にいる期間といえど昼間は家にいない。そのため夏休みが始まってからほぼ毎日昼間っから私たちはヤっている。
アイツは性欲も体力もそこらへんの男子高校生よりも盛んだと思う。
毎日抱かれて毎日印を更新されている。