第9章 誰にも触れさせない
甚「……抜かねぇまま、連れてく。」
甚爾のその低い声が、浴室の湯気の中でくぐもって響いた。
みみの中でまだ硬く膨張したままの彼の熱が、ずっしりと突き刺さっている。
湯船の中で激しく何度も貫かれ達したばかりの身体は、震えながらも甚爾の言葉に逆らえなかった。
「やっ……まって、歩け、ないよ……っ。」
甚「歩けなんて言ってねぇ。俺が運ぶって言ってんだろ?」
そのまま抱き上げられた。
中を繋いだまま。
結合部が刺激されるたび敏感になった膣が彼を締めつけ、小さく啼き声が漏れた。
「ん、やぁっ……動いちゃ、だめ……っ。」
甚「……無理。オマエの中が勝手に吸いついてくるんだよ。」
呻くように吐き捨てながら、甚爾は湯気の中をゆっくりと歩いた。
浴室からベッドルームまでの短い距離が、みみには永遠のように感じられる。
やがて、しっとりと濡れた身体ごとシーツに下ろされる。
だがその瞬間も、彼は1度も抜かなかった。
深くまで繋がったまま、まるで根を張るように動かずにただ見下ろしてくる。
甚「見てみろよ、みみ。」
「……な、に……?」
彼は腰をほんの少しだけ動かす。
たったそれだけで、奥の1点に甘く強い刺激が突き刺さる。
甚「オマエ、もうイキかけてんだろ。」
「そんな……っ、そんなわけ、んんっ……!」
嘲るような、でもどこか獣じみた目をしながら甚爾は身体を起こし、みみの脚を高く持ち上げた。
そのまま彼女の腰を抱え込み、結合部を下から突き上げる体勢に変える。