第11章 愛される呪い

呪「感じているのに否定するの？　素直になれば、もっと楽になるのに。」

「……違うの、これ……術式の……っ！」

呪霊はくすくすと笑い、ゆっくりと彼女の身体を床へと押し倒した。

重力に引かれ背中が冷たい床に触れた瞬間、胸元の服が音もなく引き裂かれる。

（──やめて。見ないで。触れないで。）

そんな叫びが頭の中を支配しているのに肉体は逆らえず、指先はベッドに縋るように床にしがみついていた。

肌が露わになるたび風が、空気が全身を刺激する。

乳首がきゅっと固くなり、下腹部は熱を蓄えた壷のように疼き始めていた。

呪「……可愛いな。否定すればするほど、身体が正直になる。」

そして彼女の脚を広げるように指示すると、身体は勝手に応じてしまった。

羞恥と絶望がせめぎ合う。

目尻から涙が溢れた瞬間、呪霊の舌が、ゆっくりと彼女の秘部に触れた。

「ひっ……あ……やぁ……！」

唇と舌が秘裂をなぞり、じゅくじゅくといやらしい音が静寂に響く。

無意識のうちに、腰が跳ねていた。

逃げようとしているのか、それとも、もっと奥まで求めているのか……

自分でもわからない。

脳が白く、霞んでいく。

呼吸が熱くて、息が追いつかない。

膣内がきゅうっと締まり、なにかが──

溢れそうだった。

呪「もう限界だな……。」

呪霊の唇が秘所から離れ、代わりに肉棒がそこへ近づく。

見た目は完全に人間と同じでありながら、どこか異形の熱を孕んだそれが彼女の入口へと押し当てられた。

「……っあ……だめ、だめぇ……！」

懇願の声すら甘く滲み、呪霊の腰がゆっくりと動き出す──。