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未来の為に【怪獣8号:保科宗四郎】

第10章 悲しみの中で


宗四郎はずっとそれを繰り返して、朝のアラームが鳴った。

嘘でしょ、何時間やって…。


すぐにアラームを止めて、私の膝を掴んだままヘッドボードに置いていた通信機を耳につける。


「っ、はぁ…小此木ちゃん、ぅあ…僕と神谷、今日遅れるわっ…伝えといてくれ、ぁ……大丈夫やから、ちょっとやることあるだけや。っ、ぁあっ…。」


それだけ伝えると通信機を戻して、抽挿を再開した。


もう日付け変わってるよ?昨日、明日なったら終わりって言ってたのに…。


「そ、しろ…おねが、イって…!そんな我慢したら…んあっ…!ダメだよっ!」


射精を我慢するのはダメなはず…身体に悪い。


「ややっ!これ出したら、絶対もう勃たんっ!あ、っ…それに、セックス終わるまでは、君は僕の彼女や!」


彼はナンバーズを選ばなければいけない状況で、立場で…ずっと悩んでいたんだろう。

よりを戻してまで手に入れた私をどうするか…。


彼の喘ぎが大きくなったタイミングで膣に力を入れた。


「は?あっ、うっ…!……はぁ、はぁ…嫌や…なんでそないなことするん?」


「……このまま一緒にいよう?はぁ、はぁ…別れる必要なんてない…ぁ、いよっ?死なせないから、守るからっ!」


彼よりも弱い私が守れるはずなんてないだろうけど、それでも出来ることは何でもして、彼の傍にいたい。


射精した彼は避妊具の処理をし、寝室を出ていく。

あれ…避妊具は大丈夫だったんだろうか…。


重い身体を起こして宗四郎の後をついていった。

足に力が入らない。


シャワーを浴びているようだ。
私も浴室に入って、その背中に抱きついた。


「離せ。僕らはもうそんな関係やない。」


先程とは比べ物にらない程低い声に一瞬戸惑ったが、より一層、腕に力を込めた。

だけど、彼の意志は変えられなかった。

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