第3章 未知
「痛ない?気持ちえ?」
「あっはぁん…きもちい……あんっ、もっと激しく…あっ、ん……。」
「激しくして欲しいん?ええよ。もっと可愛なって…。」
膝を掴んで激しく腰を振り始めた彼が歪む。
好き、好きだよ…愛してる。
言いたい、言いたいのに…言ってしまったらどうなるのかわからなくて怖い。
抽挿を繰り返す度にいいところに擦れて、逃げたくなる程の快感に襲われる。
甘く蕩けるような声で名前を呼ばれて膣が伸縮し始める。
「もしかして、イきそ?っ、僕のでイってくれるん?はっ、っ……僕もイきそっ、一緒にイこ?」
一際激しくなった抽挿が最後に奥にグッと押し込まれて、嬌声を上げながら果てた。
「はぁはぁ…っ、はっ、うっ…そしろ、さん……うぅ…んくっ…。」
「え…どしたん?なんでそんな泣いてるん?僕としたこと後悔した?上官とはしたなかった?」
全力で首を振って違う違うと繰り返す。
避妊具を処理した彼は私の上に覆い被さり頭を撫でた。
彼と繋がれたことが嬉しくて、好きと言えない自分が嫌で…悔しかった。
気持ちは伝わってるかもしれない、それでもこの言葉を言えない自分が何よりも嫌だった。
どうでもいい相手には簡単に言える言葉なのに…。