第1章 プロローグ
防衛隊 第1部隊に入隊して1年、入隊時の解放戦力21%、現在の解放戦力…21%。
「無能ならいらん、お前は第1部隊で戦えるレベルではない。」
隊長にそう言われ、私は異動となった。
異動先は同じく東京に基地を構える、第3部隊 立川基地だった。
だが、私が異動となりうる理由はそれだけではないだろう。
それはまた今度話そう。
私から父や母を奪った怪獣は許せない。
だから防衛隊員となり、復讐しようと思った。
両親を殺した怪獣はすでに討伐された、それでも私は怪獣を根絶やしにするまで止まらない。
そう思って入隊したのだが、私にはそんな力はないのだと、現実を見せつけられた。
私よりも2年早く隊員になった姉がいる第3部隊。
ここで1年頑張ってもダメなら、もう防衛隊をやめようと思う。
未来をかけた戦いが始まる_____。