第7章 沈黙という命令
呼吸が浅くなる。
喉が乾く。
だが、逃げようとは思わなかった。
五条に抱かれたばかりの身体は、なぜか彼とはまったく違うこの男に――
また、溶かされるように疼いていた。
「……いちばん……小さいやつ……。」
甚「ローターか。へぇ……本当に選ぶとは思わなかったな。」
苦笑するように呟いた甚爾は、そのまま下着をずらし肌に直接触れさせるようにローターを押し当てた。
スイッチが入ると、細かい振動が蕾を直撃する。
「っ……ん、ふ……。」
声が漏れる。
彼の視線がそれを見逃さずに細められる。
甚「……これでその程度の声か。じゃあ、次。」
次に取り上げたのは、リモコン式のバイブ。
ジェルを塗った指で彼女の蜜壺を開き、トロトロに濡れた中にゆっくりと押し込まれる。
ひくひくと膣壁が反応し、挿入されるたびに快感の波が腹の奥に広がっていく。
甚「ほら、奥まで咥えたな……苦しくても、抜くなよ?」
「んっ、んぅ……。」
バイブのスイッチを入れると、中から直接震えが突き上げてきた。
それに合わせてローターも連動して鳴り、ダブルの責めが一気に襲いかかる。
甚「こんなに感じて……アイツにも、こんな顔見せたのか?」
「……みせてない、っ、悟先輩のときより……っ、ふ、ぁ……やだ……。」
甚「“やだ”? 感じすぎて、もう理性と羞恥の区別もできねぇんだな。」
甚爾はそう言いながら、リモコンの出力を強に切り替えた。
身体が跳ね声が漏れ、脚が勝手に震えだす。
甚「腰、引くな。気持ち良いなら、もっと素直に喘げ。」