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モニタリング

第7章 沈黙という命令


だが五条は、わざとそうさせるように、いやらしく舌を這わせ蜜を啜る音を響かせた。

悟「声、我慢すんな。……オマエの全部ここで聴かせろ。」

舌の先が最奥に触れた瞬間、快感の波が足の先まで駆け抜ける。

1度、奥まで舐められただけなのに既に腰が熱に浮かされていた。

「悟先輩っ……や、そんな……誰か、来ちゃ……。」

悟「来ねぇよ。鍵、かけたし。オマエがイった声聞かせてくれるまで、出さねぇから。」

言いながら、ズボンのベルトを外す音がした。

その音だけで、彼の欲がどれだけ深いかが伝わってくる。

怒りでもなく、焦りでもなく――

“嫉妬”が、ここまで男を駆り立てるのかと、ミクは戦慄と共に理解した。

悟「僕のを……ちゃんと覚えて。」

熱を持った肉が、濡れたそこへと押し当てられた。

もう逃げられない。

すでにミクの身体は、彼の欲と独占の熱に染め上げられていた。

悟「……じゃあ、お手本見せてよ。」

そう囁くと、五条は腰を引いた。

潤みきったそこへ押し当てていた熱を、わざと抜いたのだ。

ミクの身体が反射的に追いかけるように動いたのを見て、彼は口の端をわずかに吊り上げた。

悟「そんなに欲しいの? だったら……自分からおねだりして?」

低く艶のある声。

さっきまでの激情は鳴りを潜め、その代わりに現れたのは――

冷たく、でも甘美な“意地悪”。

ミクは思わず睫毛を震わせる。

身体の奥はもう疼きと蜜の膜で溺れそうなのに、彼は微動だにしない。

「悟先輩……お願い……。」

悟「ん? それだけ?」

彼の長い指が、すでに濡れた花唇をそっとなぞる。

ほんの1撫でするだけで、ぴくりと反応してしまう身体を見つめながら彼は愉しげに目を細めた。

悟「他の男には、もっと甘えた声出してたんじゃないの? アイツの前ではさ……。」

「そんなこと……っ、ない……。」

悟「ほんとかな。だって、僕に触られてるよりも、ずっと……色っぽい顔してたよね?」

その1言に、息が止まる。

五条の指が、ぬるりと蜜壺に差し込まれた。

突然の侵入に、ミクの腰が震えた。

だが彼は抜かない。

中で軽く掻き混ぜるように、わざと焦らす。
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