第22章 甘い余韻
悠「行くよ……俺も、全部入れるから。」
ぬるり、と肉が押し広げられる感覚。
そして、ずっしりとした熱が背中側からゆっくり奥へ侵入してきた。
「やっ、ああ、もうっ……! 無理っ……! むり……っ!」
ふたつの異なる熱が、ミクの中で同時にぶつかり合う。
前からは甚爾、後ろからは悠仁。
そのどちらもが、ミクを完全に貫いていた。
甚「すげぇ……締めつけ……っ。コイツ奥で俺ら両方、吸ってやがる……。」
甚爾が眉をしかめ、汗を垂らしながら腰を押しつけてくる。
悠「俺のも……ちゃんと感じてる? 後ろの奥ちゃんと俺の形、覚えて……。」
悠仁の声は優しい。
でも、その奥底には確かに嫉妬と独占欲があった。
ふたりの肉棒が、ミクの内壁を押し広げ擦れ合うたびに体中がビリビリと痺れる。
もう快感の境界も、どこが誰の熱かも分からない。
甚「どっちが気持ち良い? 前か、後ろか……ちゃんと答えろよ。……俺の方が深いだろ? こうやって、奥突いてやった時の声……ちゃんと覚えてんだよ。」
悠「違う……! 俺が1番に、ミクの心を埋める……っ!」
嫉妬に狂ったふたりが、ミクを貫いたまま上下から責め立てる。
ミクの身体はもはや限界を超え、絶頂を何度も超えて痙攣していた。
なのに、ふたりの熱が抜けることはなかった。
悠「……好きだ。俺だけを、見てて。」
甚「俺のもんだって、身体で分からせてやるよ。」
ふたりが同時に突き上げ、ミクの奥で激しく打ち合う——
「ああああああっ!!」
果てる音が、喘ぎと共に部屋に響いた。
前と後ろ、同時に注がれる熱がミクの奥深くを満たす。
涙を流しながら脱力するミクを悠仁はそっと後ろから抱きしめ甚爾は胸元に顔を埋め、執拗に吸いついていた。
甚「次は、どっちが先に欲しがらせるか……また試すか?」
悠「……負けない。何度だって、ミクを俺だけのものにする。」
嫉妬と欲望は、まだ終わらない。
ミクを挟んで、ふたりの男はまた次の支配を始めようとしていた——。