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モニタリング

第20章 独占欲と執着


達したあとも、彼は止まらなかった。

荒く上下する女の胸を見下ろしながら、伏黒甚爾は喉の奥で低く笑った。

甚「……もう終わったと思ってんのか?」

男の熱が、再び内壁に押し当てられる。

火照りと痺れで感覚のなくなりかけた身体は、それでも彼の熱に反応して、いやらしくひくついた。

「やめて……もう、無理……っ。」

涙混じりに縋る声を上げても、甚爾の瞳に同情の色は一切なかった。

それどころか、その潤んだ目すらも欲情を煽る燃料でしかないというようにニヤリと唇の端を吊り上げる。

甚「無理? 誰が許可した。俺が終わりって言うまで、終わらねぇよ。」

そう言って彼は女の両膝を持ち上げ、腰を深く押し込んだ。

ぬかるんだ内部に、再び彼の熱が飲み込まれていく。

甚「ほら、もうこんなに、勝手に締めて……。やっぱ、アイツらにイジられて感じたままなんだな。」

「ちが、ちがっ……! 甚爾じゃなきゃ、いや……っ。」

咄嗟に溢れた本音に、自分でも驚いた。

だが、それを聞いた彼の動きが一瞬止まる。

そして低く、喉の奥で笑う。

甚「……今、なんて言った?」

腰を突き立てたまま動きを止めて、じっと彼女を見下ろす。

応えなければ、また意地悪をされるとわかっている。

けれど口にするには、羞恥が大きすぎた。

しかし黙っていられるほど、彼は甘くない。

ぐっと腰を揺さぶられ奥を抉られるような1撃に、声が裏返る。

甚「ほら、言え。俺がいねぇと、満足できねぇって、ちゃんと言葉で証明しろよ。」

くぐもった嗚咽と共に、女は震えながら吐き出す。

「……甚爾、じゃなきゃ……だめ……っ、もう、他の人じゃ……だめなの……っ。」

彼の喉が、びくりと鳴るのが聞こえた。

その直後、甚爾は彼女を抱きしめるようにして、一気に突き上げた。

まるで心の奥までぶつけるように、無遠慮に。

キスも舌を絡めるのではなく、喉の奥に舌を突き込むような支配のキス。

甚「そうだろ。俺だけだろ。俺以外に、触れさせねぇよ……。」
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