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モニタリング

第2章 言葉に出来ない癖に


「終わらせてくれないの……?」

女の身体は、とっくに限界を越えていた。

幾度となく絶頂を繰り返し、足先さえ小刻みに震えている。

それでも甚爾の動きは止まらなかった。

「まだ、動くの……っ、ふぁ……ん、や……。」

目元は涙に濡れ髪は額に張りつき、吐息は熱に濁っていた。

それでも――

どこかで、終わってほしくないと願っている自分がいた。

甚「……もう何回イった?」

甚爾の声は低く熱く、ゆっくりとした腰の動きと共に耳元に流れ込む。

「っ……わからない……っ。」

甚「だよな。指のときから数えて5回以上……それでも、まだ締め付けてくる。どんだけ欲しがりなんだよ。」

彼の声がまた意地悪に笑う。

深く沈められた熱が奥を擦るたびに女の腰はひくつき、快感と羞恥の混じった声を漏らしてしまう。

「ぁ……だって、そんな……勝手に……っ。」

甚「ん? 勝手に、何した?」

「……やっ、……そこ、ばっか……っ、ふぁあっ……!」

核心を突かれ、言葉に詰まる。

でも身体は正直で疼ききった膣が、執拗に甚爾を離そうとしない。

甚「……ほら、奥、擦られるの好きだろ。」

ずちゅ、と粘りつく音。

何度も何度も果てさせられ熱を持った内部が、ぬるく蕩けている。

「っ……も、もう、むり……っ。」

甚「むりじゃねぇよ。ほら、動いてんじゃねぇか。自分で締め付けて、俺を逃がさねぇようにしてさ。」

「っ……うそ、そんな……っ、ああ、や……また、きちゃう……っ。」

絶頂の波が、また押し寄せてくる。

全身が痺れるような感覚に包まれ女はついに、声にならない喘ぎを漏らしながら身体を震わせた。

甚「くっ、……オマエ、イキながら締めすぎだ。」

甚爾が低くうなる。

ぐっと奥まで沈みこむと、女の身体はびくんびくんと脈打つように痙攣した。

「……もう、本当に……壊れちゃう……。」

ぼやけた目で見上げると甚爾の表情もまた、熱に濡れていた。

甚「……じゃあ、壊れるまでしてやるよ。」
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