第18章 なんで、こんなに
言葉通り、彼の動きは激しさを増していく。
濡れた音、肌と肌がぶつかる音、浅くなる呼吸──
すべてが淫らで、どうしようもなく快楽を煽る。
甚「……ほんとに、俺だけのもんに、なれよ。」
そう囁かれた瞬間、彼の瞳と視線が絡んだ。
息を呑むほど真剣で揺るぎなくて、ミクをまるごと呑み込もうとする熱がそこにあった。
「……うん……っ、甚爾だけ、だから……。」
ようやく搾り出した言葉に、彼はわずかに目を細めた。
そして、再び──
奥へ深く熱く、突き上げる。
甚「……イけよ。オマエの1番深いとこで、感じさせてやる。」
「あっ、んっ、あ……! やっ……またっ、イくっ、イくぅ……!」
溶けた脳がそのまま絶頂へと導かれ、ミクは全身を震わせて彼にしがみついた。
とろけるような果ての中で彼もミクの名を呼びながら、再び熱を奥へと注ぎ込んだ。
──彼の全てを、受け止めた。
鼓動だけが、静かに響いていた。
ミクの身体の上に覆いかぶさる甚爾は、もう何度目かの果てに息をつきながら、それでもまだミクの髪を撫でキスを落とし続けていた。
優しく熱く、狂おしいほどに。
甚「なぁ……もう1回、良いか?」
呆然としたミクの耳元で、彼はくすぐるように囁いた。
満足なんて、まだまだ程遠い。
彼の欲望と執着は、ようやく始まったばかりだった。