第18章 なんで、こんなに
吐き捨てるような言葉とは裏腹に彼の手はミクの頬を撫で、汗に濡れた髪を掬い上げていた。
激しさと優しさが、交互に押し寄せる。
そのギャップに、心も身体もかき乱されていく。
甚「オマエの全部……俺に刻みつけたい。」
その言葉と共に彼の舌が首筋を這い、耳朶を甘く噛む。
ゾクリと背筋が震え、全身の毛穴が粟立つ感覚に包まれる。
甚「感じてんの、もう隠せねぇな。」
「ちが……っ、そんな……こと……っ。」
甚「言葉じゃなくて、身体が嘘つけねぇって言ってんだよ。」
男の言う通りだった。
腰の奥からとめどなく溢れ出す蜜が、ふたりの境を濡らし、いやらしい音と共に繋がりを強調する。
突き上げられるたび、びしゃりと濡れた音が響き理性が削り取られていく。
甚「もっと……奥、欲しいんだろ?」
「っう、ん、そんなこと──!」
甚「じゃあ、これでどうだよ。」
ぐっと腰を引き寄せ、今まで以上の深さまで突き込まれる。
内壁を擦り上げるその感触に、肺の奥から甘い悲鳴が漏れた。
「あ……っ! だめ……っ、あっ、あぁ……っ。」
快感が、波のように押し寄せる。
痙攣するほどの震えが腹の底から走り抜け、目の前が白く霞んでいく。
甚「気持ち良い顔してんじゃねぇか……どこが“嫌だ”だよ。」
甚爾はミクの脚を抱えあげ、さらに深く突き入れてくる。
そのたびに、熱が奥に擦り付けられて──
頭の芯が痺れるほど甘く、深い。
もう何度目の絶頂か分からない。
ミクの身体はとっくに限界を迎えているはずなのに甚爾の熱がミクの芯に触れるたび、またすぐに波がやってきて全身が跳ねる。
甚「……壊れるくらい、抱いてやるよ。」