• テキストサイズ

モニタリング

第2章 言葉に出来ない癖に


「……ゆっくり、……お願いします。」

その遠回しな懇願に、甚爾は満足げに笑う。

甚「……ああ。たっぷり、ゆっくりな。」

腰を落とす。

先端がじゅぷ、と音を立てて入り込む。

柔らかく、けれど熱く蠢く肉壁が、ぐっと彼を包み込んでいく。

甚「――くっ、……中、すげぇ……。」

女は声を出す余裕すらなく、ただ目を潤ませながら腰を震わせた。

自分の中に“入ってくる”感覚が、脳を焼くような快感を引き起こしていた。

甚「おいおい、最初からこんなに咥え込んで、……欲しがりすぎだろ。」

「っ、そ……んな、こと……っ。」

否定の声が震える。

でも膣はきゅうきゅうと締まり、ずるり、ずるりと侵入してくる甚爾の肉に甘えたように絡みついていた。

甚「動いて良いか?」

「……ゆっくり、……お願いだから……。」

甚「へぇ、今度はちゃんと“お願い”できたな。」

彼の腰が浅く引き、また押し込まれる。

ずちゅっ、と水音が響き女の身体がベッドに沈む。

「んぁっ……っ、あっ……それ……っ、きもちっ……。」

動くたび、奥を抉られる。

くちゅ、くちゅ……と淫らな音が重なって女は口元を手で覆った。

甚「なんだよ、手で口塞いで。……もっと声、出せよ。オマエの声、興奮するからよ。」

「っ……ばか、そんな、……言わないで……っ。」

甚「でも身体は正直じゃん。」

甚爾が腰を浅く抜くと、女の方からわずかに腰が追いかけてきた。

それを見逃さず、彼は意地悪く笑う。
/ 199ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp