第13章 やっと
その仕草は乱雑で、だがどこか"慣れすぎていない"ぎこちなさを含んでいる。
彼女は恐る恐るベッドの端に腰を下ろす。
視線を泳がせながら、何か言葉を探していると──
突然、頬を包まれた。
甚「……嫌なら、今言え。」
その瞳が、まっすぐに射抜く。
普段のような冷たさはそこになく、ただ、まっすぐに問いかけるような熱があった。
「……やだ、とは……言ってない……。」
その言葉を聞いた瞬間──
甚「なら、黙ってろ。」
乱暴に、けれど抑え込んでいた感情が堰を切ったように彼は唇を重ねてきた。
深く、貪るように。
ずっと抑えていた欲望を、ぶつけるように。
「ん、っ……は……!」
舌を絡め取られ、唾液がこぼれる。
キス1つで、こんなに熱くなる自分が怖い。
けれど、それ以上に甚爾の指先が触れるたびに快感が電流のように走る。
甚「……下着、濡れてる。」
耳元で囁かれ、びくっと肩を震わせる。
指がショーツの上から触れただけで、ぬちゅ、といういやらしい音が立つ。
甚「……こんなに感じてて、“連れてこられた”かよ。」
彼の指が布越しに割れ目をなぞり、敏感な芯を押し当てる。
「あっ……んっ、まっ、て……っ。」
甚「……遅ぇよ。今さら待たねぇ。」
ショーツを一気にずらされると湿った空気がそこに触れ、ぞくりと身をよじる。
それでも甚爾は容赦なく太腿を割り開き、片手で押さえつけながら舌を這わせてきた。
「ひぁっ……んっ、そ、こ……っ、だめ……っ!」
甚「あ? 気持ちよさそうに啼いてんのに?」
ねっとりと舐め上げられ、花弁を割られるように舌が奥まで滑り込む。
吸い上げられるたび、下腹がじんじんと熱を帯びていく。
「んんっ、あっ、あぁ……っ、もう、だめ……っ!」
敏感な芯を舌先で何度もなぞられ、体が跳ねた。
その瞬間、甚爾が顔を上げ目を細めて笑った。
甚「……イきやすい体してんな。可愛がり甲斐がある。」
「っ、ばか……っ。」
彼はそのまま、ベッドに押し倒した。