第12章 全部、教えたのに
「悟先輩っ、あぁ……っ。」
悟「悠仁のがまだ中に残ってるのに……ほら、迎えてる。奥で、僕を求めてる。」
ゆっくりと──
ぬるり、ずぶ、ずぶずぶ……
その音すら艶めかしい律動で、悟は彼女の奥深くへと侵入していく。
悟「……っく、やっぱ、きつ……ぬるぬるで、柔らかくて……。」
悠「五条さん……っ。」
すぐ隣で椅子に座ったまま荒い息を吐く悠仁が、まだ震える手で彼女の指を握っていた。
その手を悟がちらりと見て、いたずらっぽく笑う。
悟「見てて良いよ、悠仁。僕が、どうやってこの子の1番奥を壊すか。」
悠「……くそっ……。」
五条は腰をゆっくりと揺らす。
奥まで届くたび、女の唇から啼き声が零れる。
デスクに押し付けられた背中が軋み肩越しの髪が汗で濡れて、乱れていた。
悟「ねぇ……どっちのが気持ち良い?」
「そ、そんなの……言えない、っ。」
悟「ふふ、素直で可愛い。……じゃあ、もっと気持ちよくしてあげる。」
ぐちゅっ、ぬちゅっ、じゅぷっ……
濡れた音が、湿った空気に充満していく。
悟は決して荒くは動かない。
けれど、その丁寧で繊細な愛撫のすべてが女の核心だけを穿ち敏感な場所を撫でていく。
「あっ、あぁあっ、そ、こ……っ、また……っ、イく……!」
悟「ほら、イってごらん。僕の奥で、また何度でも。」
ぞくぞくと背筋に快感が走り、彼女の身体がびくびくと跳ねる。
そのたびに悟の腰が深く沈み繋がりがより強く、より深く絡み合っていく。
「悟先輩、すごい……っ、あぁ……わたし、もう、どうにかなっちゃう……!」
悟「壊れて良いよ。僕だけのものになってくれるなら。」
その言葉に、悠仁が思わず顔を上げた。