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跳躍と銃声の狭間で

第2章 1


春。宮城県、烏野高校。
体育館の扉を開けると、飛び込んできたのは、コートを駆け巡るオレンジの光──日向翔陽。
「うわっ、はやっ……! あれ、人間の動きじゃないでしょ」
「え、なんか言った?」
「ううん、なんでもない」
転校初日、体育館で見た日向のジャンプに、優香の中で何かが引っかかった。
(あの“跳躍”……殺せんせーを追いかけてたときの感覚に似てる)
バレーなんてただの球技──そう思ってた。でも、烏野バレー部の熱量は、まるであの教室を思い出させた。
──懐かしい声が、スマホの通知で響く。
《カルマ:宮城ってマジかよ。今度会いに行くわ。てか、触手の噂聞いた?》
「……は?」
日向たちの熱い青春の裏で、再び“あの世界”が動き始めていた──。
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