第1章 半々羽織
「仁美、この行為に感じる事に悍ましさを感じる必要は無い。」
悍ましいと言うのは、仁美の気持ちを知ってもなお、この行為を止まない自分の事を言うのだろうと義勇は思った。
仁美の涙を見ても、指を締め付けてくる仁美の中を想像しながら、今にも昂っている自分のモノを押し入れたいと思っているからだ。
そんな自分の気持ちこそが悍ましい。
義勇は仁美の涙を見てそう思った。
「…仁美…。」
義勇はベルトを外すとズボンから自分の下半身を取り出した。
仁美は薄っすらと目を開けて、彼の下半身に目を移した。
仁美に縋る様に名前を呼ぶ義勇は、今自分の欲望をどう処理するのか悩んでいるのだろう。
義勇の先端からも透明な体液が流れている。
仁美が何も言わずにその光景を見ていると、義勇は自身のモノを掴んで仁美の足の間に擦り寄らせた。
仁美の秘部と義勇のモノが擦れると、体液でヌルヌルした感触がお互いに感じた。