第1章 半々羽織
「っ義勇様っ…待って……待って下さい。」
仁美は義勇に布団に寝かされて、彼は仁美の言葉を聞いても長襦袢を仁美から剥がしていく。
仁美の体から布が無くなり、仁美の白い肌は義勇の目の前に開かれた。
義勇は仁美の体を見下ろした。
白かった頬は赤く染まり、細い綺麗な体が目の前にあるのだ。
義勇は思わず息を呑んだ。
初めて見た女性の体がこんなにも美しいモノだと想像すらしていなかったから。
「…仁美…嫌じゃないのなら、今だけは俺の気持ちに応えてくれ。」
自分を突き放し、罵倒するならこの身を引こう。
でも少しでも受け入れてくれる素振りを見せたら。
もう引く事なんてで出来なかった。
義勇の唇が頬に触れ、首筋に触れても仁美は義勇を突き放さなかった。
どんどん強くなる藤の花の匂いに、義勇は夢心地になりながら仁美の体を貪っていった。
舌が仁美の肌を這った時に仁美の体が大きく反った。