• テキストサイズ

【鬼滅の刃】月が綺麗ですね【R指定】

第8章 4枚の婚姻状









仁美の話を聞いてから、天元と杏寿郎は部屋を出た。

仁美が全てを話したかは分からなかったが、仁美が何を思いどう生きてきたのかは触れられた。




「……お前、任務来てるぞ。」

「ああ…朝ここを立つ。」




天元は別に杏寿郎の恋路の邪魔をするつもりは無い。

仁美の話を聞いたら、仁美はこれから先に普通に誰かと夫婦になる。

そんな幸せもあっていいとすら思っている。





だけど仁美はそれを望んでいる様で望んでいない。

鬼に縛られている。

まだ夜も眠れない程に。




そして鬼舞辻無惨と繋がったと仁美が話したと言う事は、もう覚悟を決めているのだろう。




その覚悟を見届ける役目を誰にするのか。




仁美はもう決めていている様に思えた。




さて、隣の男は仁美の話を聞いて何を考えているのだろうか。

天元がチラッと杏寿郎を見ると、珍しく笑みが消えていた。




(無粋な事はしないさ。引かないだけだ。)

結果選ぶのは仁美だから。
/ 259ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp