第4章 赫き炎刀
「恨むなと言うなら…。お前も恨むなよ。」
「な…何を?」
杏寿郎が目を細めて笑うから、それが何を意味するか分かった。
「うっああーっ。」
パンッと肉がぶつかり合う音と共に杏寿郎の律動が始まった。
一度果てているはずなのに、彼の体力も下半身も全然鎮まっていなかった。
杏寿郎に揺さぶられながら、仁美はこの行為が朝まで続くのが分かった。
『恨むなよ。』
杏寿郎の言葉が頭に響いた。
どうせ朝が来るまで気を失う事も出来ない。
仁美に出来る事はこうして彼にしがみ付き、その情欲に溺れる事しか出来ないのだから……。
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