第4章 おでかけ
「お2人さん、良い雰囲気のところ悪いね?」
そう声が聞こえて、ギルヴァとマキアが声の主の方を見ると、レンヒが手を振りながら苦笑する
「ウチの女性陣達は、もう竜車に乗ったよ?行かないのかい?」
「すぐに行く!」
「そのまま?」
ギルヴァの返答に指をさして微笑むレンヒ
ギルヴァの腕の中には、頬を赤らめているマキア
すぐに離れた2人
「す、すまん!」
「いえ!……風で転びそうなところを助かりました。」
そう言いながら頭を下げて小走りで竜車が待機してる所へ行ったマキア
残ったギルヴァは歩きながらレンヒの元へ行き
「どこまで見た?」
「え?来た時には抱き合ってたよ?君たち」
「そうか……」
「なに?キスでもしたの?」
「バカ!何言ってる!」
「なんだ?してないのー?」
「何を期待してるんだ。お前は…」
「え?妻候補にいいんじゃないの?ミへーラフィ令嬢」
大きなため息をつくギルヴァ
「何を言ってる……外交会のパートナーだろ?目的は…」
「ギルヴァこそ何言ってるの?夫婦としてお似合いだと思うよ?君たち」
「色々と飛び越えてるじゃないか。」
「魔族なら飛び越えなんて当たり前じゃない?」
「あの子は人間だ。」
「人間ねぇ?……」
考えるレンヒに首を傾げるギルヴァ
「どうした??」
「いや、まだ確信じゃないんだ。分かったら話すよ。」
そう言いながら、ほら!乗るよって言って先に竜車に乗るレンヒに更に疑問を感じながらギルヴァも乗り込んだ。