第4章 おでかけ
グクヤは服を女性従業員に運ばせるので着替えられるよう服を脱ぐよう言いながらカーテンの空間を出て行った。
「まぁ!マキアったら、胸を押さえていたの?」
ビィナの言葉に胸元を隠すマキア
「ビィナさん……」
「勿体ないわよ!そんな立派な胸を活用しないなんて!押さえてて苦しいでしょ?」
「ですが……そんな見えるようになんて、はしたないと家の者に言われて……」
それを聞いたエマリビア皇太子妃が、何それ!?と声を上げる
「誰よ?そんな無礼なこと言うのは?」
「え?……ミへーラフィ侯爵家のメイドにですが?」
はぁ?!と怒り気味のビィナとエマリビア皇太子妃
「信じられます?皇太子妃?一介のメイドが令嬢に口を出す内容かしら?」
「有り得ないわ。私なら即刻斬首よ。一族諸共に処刑よ。」
怒りを露わにするビィナとエマリビア皇太子妃に焦るマキア
「で、ですが……胸が分かるようなシルエットや胸元が開くデザインは娼婦がするようなと聞いて……私……」
「マキアは悪くないの!!」
「そうですよ。そんな素敵な胸を出していかなければ勿体ないですわ。そんなんで娼婦とか言うのは古い考えも甚だしいわ。」
ミへーラフィ家のメイドに対して怒りを言いながら、胸を押さえていたのを取り払うビィナとエマリビア皇太子妃
確かに、ロボルーラ家のメイドは胸の出すデザインのことは何も指摘しなかったと思い出すマキア
「マキア!明日はドレスも買うわよ?そんなダサいデザインを用意するメイドのドレスで開会パーティーに出てはダメよ?」
そう言うエマリビア皇太子妃に、賛成!!と手を上げるビィナ
そんな話をしてるとは思わず、きゃあきゃあという高い声が聞こえるカーテン空間
休憩の場にて、お茶を飲みながらレンヒは首を傾げながら
「なんか、美容品の店よりも盛り上がってるね?なんか怒ってるように聞こえるんだけど?」
同じくお茶を飲みながらチラッとカーテンの方を見るギルヴァ
「知らん。女同士の会話に突っ込まない方が身のためだぞ?」
そう言ったギルヴァにそれもそうだね。と同意するレンヒ