第3章 なかよし
「お待たせしましたわ。皆様、こんにちは」
挨拶しながら丁寧に膝を曲げて礼をするマキア
髪はサイドを三つ編みにしてのポニーテールにしている
桃色から白へグラデーションする半袖のワンピースに白いヒールサンダル
ドレス姿とは違うマキアに見入ってしまうギルヴァ
「まぁ!ワンピースも素敵だわ!マキア!こんにちは!」
そう言いながらマキアに近寄るエマリビア皇太子妃
「こんにちは。昨夜ぶりね。可愛らしいわね。似合ってるわ」
同じく褒めながらマキアに近寄るビィナ
「こんにちは。時間作ってくれてありがとうね。ミへーラフィ令嬢」
笑みを見せるレンヒ
ギルヴァも立ち上がりマキアに近寄り
「ミへーラフィ令嬢、昨夜はありがとうな。あと……似合ってる」
そう言って少し照れる素振りを見せるギルヴァに驚きながらも少し頬を赤らめながら微笑むマキア
「ありがとうございます。ガイベルド卿」
その様子にニヤニヤする3人の魔族に気付いたギルヴァはオホン!!と大きく咳払いをし
「行くんだろ?さっさと行こう。」
「はーい!」
そういい子に返事をする3人の魔族
マキアはエマリビア皇太子妃とビィナの間にて歩きながら
「あの、私が乗ってきた馬車は帰してしまいましたが、移動は?」
「ウチの竜車で行くのよ!」
エマリビア皇太子妃の言葉に軽く首を傾げるマキアだが、正面玄関にて正体が分かった。
昨日の騎乗していた竜よりも黒く大きいのが2体前にいて
乗り込む馬車の部分はグレー色の車体は扉を開けると中はライトグレーの光で包まれていた。