第3章 なかよし
「えぇ、外交会は6日後に開会のパーティーがありますので、それまではご自由ですよ。」
「マキアは自由なの?」
「え?」
食い入るように聞いてきたエマリビア皇太子妃に、近いですよ。とビィナが下がらせる。
「もし、急ぎのお仕事とかなければ、明日から何日間か街の案内を頼みたいのよ。知らない人間より、マキアのが私もエマリビア皇太子妃も嬉しいのよ。」
ビィナの言葉に、ウンウンと頷くエマリビア皇太子妃
「あっ……えっと……」
「さっそく困らせてどうする。」
悩むマキアと期待を込めたビィナとエマリビア皇太子妃の3人に声を掛けたのは
ネクタイを緩めて、首元のシャツのボタンを2個ほど取ったギルヴァだった。
その横には同じく少し着崩したレンヒがいた。
「あー!口煩いガイベルド大将軍だわ?」
頬を膨らませるエマリビア皇太子妃
「皇太子妃、それでなくても予定より早かったのだから、ミへーラフィ侯爵令嬢にも色々あるに決まってるでしょう」
「それを伺ってるんじゃない。強制させようなんて思ってないわ。」
フフッと笑いながら扇子を開くビィナ
「2人の魔族が言い寄ってる時点で強制なんだよ。ったく、ミへーラフィ令嬢、無理しなくていいから。ウチの女性はウチで何とかするから」
「なーんで!ギルヴァが決めるのよ!」
「そうよ!それにヒューニンザ帝国に来たことない貴方が言うのはおかしいわよ。」
とブーイング混じりに言うビィナとエマリビア皇太子妃に、騒ぐなよ。と落ち着かせようとするギルヴァ
戸惑いながら3人を見ているマキアの横に来たレンヒ
「ごめんね?余程、君のこと気に入ったんだと思うよ?あの2人」