第12章 たこく
アンネは金春色のドレス姿
ルーヴィルとルルヤはそれぞれ装飾が違う花浅葱色のスーツ姿
リンアは花浅葱色のドレス姿
ルーヴィルは溜めていた涙を拭きながらアンネの方を見る
「アンネの結婚式で泣いたのは後悔してないぞ。
マキアは…初めてのパートナーなんだぞ?
それにあんな楽しそうなマキアを見たら……」
くっ!と言いながらハンカチで顔を覆うルーヴィル
「あんな遠くで見ただけでそうだと…
会う時にどうなるのよ……お父様……」
「父さんなら、マキア姉さんの姿見た瞬間…倒れるかもな?」
アンネの呆れながらの問いに
ルルヤは笑いながら答える
「冗談でも、倒れられたらマキアはビックリするわよ?」
軽く溜め息つきながらルルヤに言うリンア
「倒れないようにする!!…………たぶん…」
ルーヴィルは強く言ったと思ったら、すぐに自信なさげになる。
「これは、マキアが結婚までになったら寝込みそうね…」
「アンネ…想像できそうなこと言わないのよ…」
「あら?お母様…踊ってるのでこうなら…有り得るわよ?」
「困るわよ……それは…」
アンネと話しながら困ったような笑顔を見せるリンア
「というか……
アンネ姉さんは、メドロス義兄さんと一緒じゃなくていいの??」
ルルヤの質問に、
アンネは…あぁ……と言いながら
「メドロスが、レイミセイ大国の代表関係者と挨拶に回る事になったから…
疲れちゃうだろうから私は家族と居ていいって言ってくれたのよ。
私は平気って言ったんだけどね……
まぁ、迎えがあるまでいるわ。」
「なるほどね!!」
ルルヤが納得して
「ポセラフィム侯爵が、アンネを大切にしてくれてるのが分かるな。」
いつの間にか涙が止まり軽く深呼吸をしているルーヴィル
「まぁ、外交会の期間が長くなったから
ポセラフィム侯爵夫人としての仕事しながらも…
シンディ家邸宅に行くことあると思うわ。」
アンネの話に、頷くシンディ家の3人
「外交会が長くなったし…
魔法塔が中心の魔法鉱石のこともあるし
マキアは休めるのかしら……」
心配そうにマキアを見るリンア
それをルーヴィルがリンアの肩に手を置き