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魔族と人と、、、

第9章 たいせつなこと




頭を下げて感謝を伝えたマキアの身体が泣いて震える

ギルヴァは優しくマキアの背中を撫でながらハンカチを渡し…

ハンカチを受け取って涙を拭って頭を上げたマキア

「取り乱してすみません……お養母様」

「いいのですよ。マキアにとっては大切な物のことですからね」

「改めて、手紙の受け取りと保管をして下さった事に感謝いたします。」

また一礼したマキアにレジーヌが頷く

「きちんと渡せて良かったわ。手紙はこれから読むとは思いますが、直近の手紙は1週間前に来ました。分かってると思いますが……シンディ男爵家も外交会に参加するということよ。」

「はい。ミへーラフィ侯爵家の家臣であり外交会の軍事演習での役割の書類の中に国の辺境に領地を持つシンディ男爵家の名前があったのは確認してます。」

「そうでしたね……マキアは軍事演習の魔法関連の総括だったわね……」

「はい。そうです。」

「それなら機会があると思うから手紙を送りなさい。」

「……いいのでしょうか?…」

「今までの手紙を渡したし…貴女は立派な大人でしょう。ミへーラフィ侯爵家の者として繋がりを持ちなさい。」

「ありがとうございます。お養母様」

マキアは笑みを浮かべながら、
取り出してた手紙をしまって丁寧に箱の蓋を閉めると箱にあった魔法陣が消えた。

「大切な手紙を渡す事がこの部屋に招いたのがメインだけど、もう1つ……」

レジーヌがそう話を切り出しながらギルヴァの方を見る

「ガイベルド大将軍様に聞きたいことがありました。」

「なんでしょう?ミへーラフィ侯爵夫人」







「先日にあった街でのことを嫁2人から話を聞きました。その時の護衛騎士にも別で聞きました。……それと先程の邸宅に着いた時の行動、そして先程の侯爵であるズイキとの会話……それらを踏まえて疑問に思ったのですよ。」

「疑問ですか?」

ギルヴァの聞き返しに頷くレジーヌ

「マキアのことを支え、優先し、守ろうとする姿勢があるのは分かります。……ですが……ガイベルド大将軍様は線引きをしておりませんか?」

そう聞いてきたレジーヌに
ピクッと眉を動かし目つきが変わるギルヴァ





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