第5章 ぱーとなー
衣装について決まって一息つき、
ビィナ達も衣装を作る事になり布のサンプルカタログを一緒に見ていると…
「それで?今後のマキアの部屋はどうするのよ?」
「あー。多分俺の隣のスイートが空いているはずだぞ。」
「僕らもそうなんだけどスイート同士は繋げること出来るんだよ?ねー?ビィナ」
「そうよ。だから同じようにしたら?」
「おぉ…それはいいかもな。あの総支配人に聞いとくか…」
そう話をするビィナとレンヒとギルヴァの会話に、
待って待って??と言うマキア
「あの……皆さん何の話をされてるんです??」
「は??まさか……ギルヴァ!?」
話がわかってないマキアに、ビィナはキッ!とギルヴァを睨む
「あぁ…言ってなかったな?マキアは今日から俺と同じ所に泊まるんだよ。」
「はい??」
マキアがますます意味が分からずにいると、
ビィナが閉じられた扇子でギルヴァを叩いた
「いってぇな!魔力込めたろ?」
「説明が雑なのよ!馬鹿!」
退いてっとギルヴァとマキアの間に座るビィナ
「あのね、デビアン帝国だけかもしれないんだけど……パートナーになったら同じ場所で寝泊まりするのが決まってるの。」
「決まってる??デビアン帝国の作法ですか?」
「まぁ、作法っていうのかしら??レンヒ?」
そうだね。とレンヒは頷きながら話をする
「作法とも言われるけど…伝統的な事と言ったらいいかな?正式名称は、【スヴァガル】って言うんだ。魔族同士って魔力強いんよね?魔力の強い者同士がパートナーになると、魔力が合わないでお互い具合悪くなっちゃうんよ。色と色が組み合わさると理想的な色になればいいけど全てそうじゃないっと言えばいいかな?……だから寝るところを同じ空間か近い所に居るようにするのが基本で、他にも色々とやる事あるけど、お互いの魔力が馴染むようにするんだ。」
「でも、私は人間ですが……」
「そう!人間なんだけど、マキアちゃんは魔力は結構強いよね?測定器見てないけど、感覚でわかるよ?」
そう聞くレンヒに頷くマキア