第3章 青の時代 〜忘れられないあの日の思い出 𝓟𝓪𝓻𝓽2〜
【ギャン泣きする玲夜さん】
玲夜「やよたーーん!!無理だーー!!あの美鈴があんなに!!くっ!!」
弥生「何が無理なの?」
玲夜「強くなりたいって言って、殴り合って、桜の手裏剣だのなんだの……!その上に……その上に!!『ご主人』だと!?男の背中追いかけて!挙げ句の果てに恋心だと!?そんな……そんなの……俺の可愛い……可愛い美鈴がぁ!!」
弥生「はいはい、落ち着いて、ほらお茶飲んで?」
玲夜「まだ……まだ!おままごとしてた頃の方がよかった!あああ、どうして……どうしてあんな男に!!よりによって中原中也だと!?あのちんちくりんに!!!」
弥生「ちんちくりんって言わないの!」
玲夜「でも、やよた〜〜ん」
弥生「いいじゃない、強い人だし、あなたも昔は危ない仕事してたくせに娘にばかり清純求めるのは虫が良すぎるわよ?」
玲夜「違う……違うんだやよたん!俺の心が追いつかないんだ!美鈴が恋して強くなって、夢中になってるのに!!俺だけ……俺だけ……!!」
弥生「よしよし。大丈夫大丈夫、父親なんてそんなもんだから」
弥生(さっきまで眉間に皺を寄せてた人がねぇ‥‥やっぱりこうなっちゃったか〜〜)
玲夜「ひぐ……っ……やよたん……おれは……」
弥生「可愛い可愛いって言って、何があっても味方してればいいのよ。ほら、泣き止んで?お父さんでしょ?」
玲夜「俺が‥‥俺がぁ」
弥生「そうそう、いい子いい子」
弥生(いい加減、娘離れしなさいよ)
柚鈴(お父さん、面白すぎでしょ……)
↑柱の陰から見てる
弥生(美鈴が結婚する時もこんな感じなのかしらね)
柚鈴(お姉ちゃんが彼氏連れて来たら修羅場になって失神しそう)