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メンヘラヤンデレ彼氏からの溺愛調教

第5章 堕ちる




《side 莉央》





あー。
頭。
いたいぃい。
そんな飲んだ覚えないんだけどなぁ。


…………昨日の記憶は。
しっかりある。
酔ってたとはいえ、なんなら酔いを言い訳にして柳瀬に迫ったのは、悲しい現実なわけで。
頭痛い。
どんな顔して柳瀬と顔合わせろっての。
こんなの。
朝から拷問みたいな1日に気が重くなる。





「おはようございますお嬢。顔色悪いな、具合良くないです?」
「んーん、二日酔いなだけだから平気。」



冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出して口へと流し込むと。
胃のムカムカが、少し楽になった。



「したらお嬢、電車辛くないです?俺車出しましょうか。」

リビング横の和室で寝転がりながら。
あたしよりも若い金髪の男の子が、声をかける。

「あー、おまえ上がりか。頼めるか悠介」
「え、悠介寝てないの?いいよ、ちゃんと休んで」
「全然余裕っス。俺車回してきますっ」
「えー。いいのかなぁ」
「わけーのはたくさん使ってやればいんですよ」

「うーん」


まぁ正直。
柳瀬と顔合わせずらいし。


「お嬢車準備出来ましたー。飯食いますよね。俺こっちで待ってます」
「ありがと悠介。ご飯は食べないから、送ってくれる?」



鞄を肩へと掛けて、車へと足を伸ばした。


「どうぞ」


車の後部席のドアを開けてくれんのは、まぁウチでこの子くらいのもんか。
にこにこ顔の悠介見るといつもなんも言えないんだよなぁ。






「——————りおっ」






え。




う、わ。



ぐい、て。
腕が引っ張られて。
息を切らした柳瀬が、至近距離。
うわぁ。
ってか今。


『りお』



って。




何。
この、破壊力。
うわ。
あたしまだ酔ってんのかな。
顔、あっつ。
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