• テキストサイズ

メンヘラヤンデレ彼氏からの溺愛調教

第4章 自覚




「やっと言った、柳瀬」

「…………うん?」



不思議顔であたしを見下ろす柳瀬に微笑んで。






「…………指、ちょーだい」





柳瀬の左手薬指へと。
思い切り噛み付いた。





「な…………っ、ぇ、い…………っ、た?」




食い千切るつもりで立てた歯形がくっきりと残された薬指を見て。
柳瀬の顔が興奮気味に、赤く染まる。






「騙した罰。言ってあげない」



代わりに薬指へと痕を刻むから。
柳瀬なら。
わかるでしょ。




「ぇ、莉央ちゃん待って」
「重症さんは大人しく寝てなさい。『それ』も、怪我してんだからお預け。あたしを騙した罰。絶対許さないから」








柳瀬をひとり残し。






襖をパタン、て閉めた。






/ 142ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp