第10章 監禁
「今日は許してあげないよ、莉央ちゃん。莉央ちゃんが疲れて眠っても泣き叫んでも、俺が満足するまでやめるつもりないから」
「ま、って柳瀬…………。あたしほんとに、柳瀬がなんでそんなに怒ってるのか、わかんなくて…………」
「なら考えなよ」
声、が。
怖い。
なんで。
だって朝までいつも通りだったじゃん。
カフェでのことも誤ったのに。
なんで。
「…………もう泣いちゃうんだ?」
唇を噛み締めて首を振れば。
「やっぱベッド行こう莉央ちゃん」
「ぇ」
「おいで」
ちゅ。
て。
優しい、キス。
え。
あれ。
怒って、ない?
わかんない。
車から降りたときみたいに力任せじゃなくて。
今度は優しく。
手を繋いでくれる。
だけど。
背中。
怒ってる。
苛立ちが、見える気がする。
「莉央ちゃん」
「ぇ」
「手ぇ、出して」
「…………なんで」
「暴れちゃうと危ないから」
「ぇ」
ガチャン、て。
両手にふわふわの、手錠が、嵌められて。
トン、て軽く押されれば。
ベッドへと身体が沈んだ。
「今日は不自由をあげるね、莉央ちゃん」
カチャ。
て。
ベッド上から伸ばされた鎖に手錠の鎖がフックで固定、されて。
手が動かない。
「待って柳瀬、なんかやだ」
「拒否権なんかないってば」
「でも…………っ、怖い、これ…………っ」
「大丈夫。気持ちいいことしかしないから」
それが…………っ。
柳瀬の場合特に怖いんじゃん…………っ
ちゅ。
て。
柳瀬の唇が触れて。
舌が、入ってくる。
「身体すごい力入るじゃん、莉央ちゃん」
「…………っ」
「もっと不自由をあげようか」
「ぇ」
急に目の前が、真っ暗になって。
視界が遮られた。
「柳瀬…………っ?」