第8章 適合者
『ッ!//ど、どうしよ、これ…』
鏡に映る自身の首元は真っ赤に染まっていた。
先ほど保科副隊長に沢山付けられたのだ。
長谷川さんの言った言葉の意味を漸く理解した。
今日の感じから見て保科副隊長と鳴海隊長は仲が悪そうだし…
それでこんな事しちゃったのかな…
副隊長もやってしまった…みたいな顔してたし。
恥ずかしくて死にそうだった。
次どんな顔をして彼に会えばいいのだろう…
そればかり考えていた。
でも嫌ではなかった…
それと鳴海隊長の時と違うことは…
『ずっとドキドキしてる…』
そう、今でもずっと胸がドキドキしているのだ。
何処か懐かしい感覚だった…
もしかして…
私と副隊長って…っとは思ったけど、それならきっと言ってくれるはず…そう何故か自分に言い聞かせた。
それよりも…
『これをなんとかしなくちゃ…』
小さくため息をついた。