第8章 適合者
『んっ…ッ!鳴海隊長…?私…』
「目が覚めたか…師団会議中に倒れたんだ。医者は何か刺激を受けたんじゃないかって言っていたがなにか覚えてないか?」
私はどうやら師団会議中に倒れたらしい。
意識を失う直前のことを思い出す…
そうだ、確か…
6号の適合者である市川くんの話を聞いていた時だった。
"適合者"
そうだ、その言葉を聞いた瞬間酷い頭痛に襲われたんだ…
『適合者…って言葉を聞いた瞬間頭痛が…』
「適合者…なにか思い出せたか?」
『すみません…なにも…』
「ッ…そうか…ん?何故ボクから距離を取るんだ」
『えっ、えっと…(長谷川さんに鳴海隊長には近づくなって言われてるとは言えない…)気のせいでは…?…ッ///』
突然腕を引かれた。
目の前には鳴海隊長の顔…
鼻先が触れ合うほどの距離だった。
顔が熱くなるのが分かった。
「フッ…その顔は悪くない…(あー、クソ!オカッパはいつもこの顔を独占しているのか!!)」
『ッ!!///揶揄わないで下さい!!…ちょっ…///』
「隊長様にそんな言い方するとは…そんな悪い部下にはお仕置きだな…」