第4章 動き出した9号
「ではな…怪獣8号、次に私が動く時…怪獣の時代が始まる」
圧倒的な力の9号にカフカと鳴海は必死に食らいついていたが、それも終わりの時を迎えた。
突然激しい光に囲まれた街…
そして静かになった時には9号の姿はなかった。
「チクショー!!!!」
悔しさを滲ませるカフカと鳴海だった…
「ハッ!鳴海隊長!!補佐官が!!」
ここでカフカは気が付いた。
の呼吸が止まっていることに…
「ッ!!!!!クソッ、!!」
必死にに人工呼吸をする鳴海…
その表情は立川基地襲撃時に保科がを必死に探していた時と同じだった。
漸くカフカは気付いたのだ。
鳴海がのことを本気で愛しているのだと…
意識を失っているキコルの瞳からは一筋の涙が流れていた。
カフカはそっとその涙を拭った。
そして心にカフカは誓ったのだ。
絶対に功の仇を討つと…
"怪獣の時代が始まる…"
9号が動きだしたのだ。
そして遂にヤツが目を覚ますのであった…