第3章 譲れないモノ
「ッ…!私でいいのか?」
『ちょ…功さんがよければお願いしたいです』
の言葉に功は頬が緩みそうになるのを必死に抑えた。
実はから保科との結婚式の際にのエスコート役をして欲しいとお願いされたのだ。
功にとってはキコル同様、娘のように可愛がってきたのだ、嬉しいに決まっている。
「それで、式はいつの予定だ?」
『3ヶ月後の14日を予定しています』
「3ヶ月後…ッ!そうか、いい日を選んだな」
『はい…///』
「、お前たちの娘は立派に育ったな…お前には悪いが、式にはの父親として参加させてもらうぞ」
引き出しにしまっていた写真に功は思わず話しかけていた。
式を予定している3ヶ月後はの両親の結婚記念日でもあるのだ。
3ヶ月後のの式を功は密かに楽しみしていた。
然し、現実は残酷だった…