第8章 適合者
目の前におるは泣いてた。
理由は分からん…
急に告白してしもたからか?
もしかしてそんなに嫌やった感じ??
ビンタまでしてきたってことは相当嫌やったんか!?
やばい、僕も泣きそうや…
無言の時間だけが静かに流れる。
なんか言わんと…
話しかけようとした時やった…
『副隊長のバカ…なんでもっと早く言ってくれなかったの…?』
ウルウルさせた瞳で見上げてくるは破壊力抜群や。
男としてめっちゃ情けないし、恥ずいけど僕は正直に話すことにした。
もう自分の気持ちを抑えることは出来やん…
「ッ!//すまん、君が混乱すると思って…否、それは嘘や。ほんまは怖かってん…」
『えっ?』
「拒絶されるのも、無理して僕と付き合っても欲しくなかったから…せやからもっかい僕に惚れてもらおって思ってん」
『そ、んな…私が悪いのに…記憶を失くした私が悪いの…っ!//』
思わずを抱きしめた。
めっちゃ苦しい顔してるから…
「君は悪ない。悪いんは9号や…それに記憶はなくても君は僕が昔から知ってる""や」
『ッ!!』