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化身来華【鬼滅の刃】

第9章 奥義(おうぎ)





雪の降る夜…

恵土「これが最終試練だ…」しゅるり

しのぶ(一体…何を?)ごくり

恵土「奥義同士をぶつかり合わせる」真剣
しのぶ「!!(瞠目)
え?」信じられないという目

恵土「もうお前に教えられることは無い
今までの全てを一撃に込めて解き放て」

そう言い刀を抜いた

そして…
私に真剣を持たせ、抜かさせられた


その時…心が大きく揺れた


恵土「心を乱すな」

しのぶ「!…え?」

恵土「隙が生まれ、生じる


隙を探すな、狙うな
そういう時は自分が一番隙だらけになっている

己の心を無にし、隙無く構えることが出来れば…己の持つ全ての力を十全に発揮出来る


常に自然体であれ
それが風月流の教えであり、心だ

それを忘れるな」真剣

しのぶ「はい!!」真剣、大きく頷き中段に構える


恵土「真月流の教えは…己を常に見失わないことにある
お前には…もう既に、成り立ち(14〜20ページ参照)から全て教えているがな(不敵に微笑し目を向ける)

行くぞ…勝負は一瞬だ!」

しのぶ「はい!!」

恵土「放つ間を見誤るなよ?飛ぶぞ命が」
しのぶ「ごくり」頷く

恵土「膂力はお前に合わせる
一閃を放ってから即座に風魔一閃を振り抜き様に放つ!行くぞ!!」かっ!!
しのぶ「はい!!」かっ!!
互いに瞳孔が開き、全身の力が一点に集約される

一閃――!!
がっ!!!!
剣先同士がぶつかり合い押し合いとなり横をすり抜ける
辺り一帯が閃光(白い銀閃)と共に弾け飛び足場が無くなる
と同時に振り抜き様に互いの全てをぶつける!!

風魔一閃――!!
音も生じる間も無く互いに背後にある木が全て吹き飛ぶ中…
それらが崩れ落ちる音がし、ぱらぱらと飛び散った破片や石が落ち、ようやっと静寂が訪れた

僅か0.2秒
奥義の連続行使に腕が痺れそうになる中
覚えた防御術(格闘術)で必死に流していなし、距離を置き構える

互いにすぐ動ける状態にあることを、お互い確認してから…師匠はやっと真剣な表情をやめ、顔を上げた


恵土「よしっ!
(油断も隙も無いな!
即座に柔軟に動けるよう構えている)

免許皆伝だ!」にかっ!構えを解く

しのぶ「え?」ぽかん

恵土「半径5mm…
その程度に最大の威力を収め切れている

辺り一帯が吹き飛んだのは余波だけだった
成長したな

文句も何もねえよ^^」


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