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化身来華【鬼滅の刃】

第9章 奥義(おうぎ)





木の枝の上を渡った
道なき道の修練

木道の修練は…渡りを極めること

重さを感じさせず一瞬だけで渡ること
最小の力で渡れるようになること

それで力任せだった渡りを、力も無しに渡れるように、消耗を更に削る為の段階

そう理解していた…

けれど……


その技術を身に付けるのが至難の業なのよ…っ;

書いていて纏める内に
修練の狙いが分かった

けれど……


壱、全身の力の制御

弐、最小の力で最大の効力を発揮する技術


最後となると、上流の一番上だから更に波が激しい
勢いも強い、あっという間に押し流される

浮力が無く、重りが仕込んであって、僅かな重さだけであっという間に沈む

小石を試しに投げるとそれだけで板全体が沈んでみせた


もういっそ小石より軽くなった方が早いのでは?
そんな心中に陥る中…

師匠の言葉が何度も頭をよぎった
一瞬だけ…

つまり…乗るのは駄目で
全く力を掛けず?

ううん、違う…
言いたいのはそういうことじゃない

はず…


恐らく、その一瞬をより縮めろということ?

必要となる分の力を見極め、それだけを一瞬掛けて、渡ってゆけということ?

自分で考える力も身に付けさせる為に敢えて静観を?


それに気付いてからは早かった…

風呂で風呂桶を渡ることは容易に出来た

後は波も激しく荒れた動きを常に続ける木道の上で、安定した渡りを続けられること!

そうすれば…
どんな波でも、重心がずれても…
体勢を立て直して、一定の動きと力のみで…
どんな攻撃も避けて足場(踏み台)に出来る!!

そう悟ったその日……


夜も更け朝になる前に知って…

朝餉(あさげ)を軽く済ませてから
その6時の内に…すぐに渡り切ってみせた

原理を理解してからは早かった


しのぶ「やった…
やった!!^^」
歓喜のあまり泣いて震える中

恵土「やったな!」
拍手し、満面の笑みで迎え、健闘を讃えてくれた

しのぶ「はい!」頷き泣き笑い

それから…
険しい木道の修練(重心5mm四方、一つ3秒以内)を超えるのは容易く感じた

基礎を理解してから、応用と発展へ繋げるのはとても簡単に思えた…


そうして……

小石や刀を投げられる中渡り続けるという最終段階の修練も難無く超えてみせ
その日の内に、木道の修練を終えてみせた



祝のご飯はとても豪華だった


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