第8章 再会(さいかい)
しのぶ「あの…これ!」
着替えてから、あの日に落としていった手拭いを渡した
恵土「!!これ、どこで」
しのぶ「あの日、貴方が落としていました
それを手掛かりに…」
恵土「そっかあ…
よかったああああああああ!!」どっ!!
脱力してその場に座り込む恵土さんに、私は瞠目した
恵土「いやもう、無くしたものだとばっかり!!
耀哉から祝いに貰ったものだったんだ!
本当によかった!!ありがとう!!わざわざ届けてくれて」
しのぶ「いえ…」
恵土「隠に渡してくれてもよかったのに」
しのぶ「ぶんぶん!!)←大きく頭を振る
私が!!自分の手で返したかったんです!!」真剣
恵土「…そっかあ(くす)
ありがとな^^」にっこり
しのぶ「どきっ!!)…いえ//」顔逸らし
なんでなんだろう…
急にドキッとした…//
頬が紅潮(こうちょう)し、胸が高鳴る中…
これから修行だと必死に言い聞かせて、気を引き締める為に頬を自ら叩いた
恵土「それじゃあ…
まずは計画から行こうか」その場に正座する
しのぶ「…え?」きょとん←目を丸くしている
恵土「これからやること、学ぶこと、予めはっきりしておいた方がいいだろう?(微笑)
お前は頭が良いし、理論を先に伝えておいた方が良さそうだと感じた
そういう方向で進めてもいいか?」
しのぶ「はい!!
お願いします!!」正座
願ってもない申し出に、大きく頷いた
悲鳴嶼さん曰く…
もう柱を12年以上務めているらしい
7歳でなってから…
どんな修行をするんだろうと身構えて、正座して身を整えた
恵土「まずは書くものが必要だな
ほら、書き物とペンだ
使うといい、お前のものだ」
しのぶ「こんな高価なもの!」
恵土「いいから取っておけ
里では幾らでも補充できるし、ただだ
鬼殺隊に入ればな」
しのぶ「!!え?」
恵土「だから気にするな
今は…鬼殺隊に入ることだけ考えるんだ」
しのぶ「…はい!」力強く頷く
恵土「その為にも強くならないとな
最終選別を乗り切れるぐらいに
ビシバシいくぞ!!」
しのぶ「はい!!」
足りなくなれば隠に言えばいい
話は通してある、補充してくれるはずだ
そう付け加えながら、これから課せられる修行について説明を受けることになった
どんな修行なんだろうと、ドキドキしながら身構えた