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化身来華【鬼滅の刃】

第7章 出会い(であい)





重々しく呟かれた言葉に、微かな笑みに、背を向けて…静かに立ち去っていった


が…

一緒にという話だったのでそのまま歩いてゆくことになった

その紙は大事に懐に入れられ…後に、屋敷の棚に大事にしまわれることになったとか


そして……
飛び回って回復していっている内…ある報せが届いた

行冥が助けた子供、その両親が鬼に殺された所だと

死後からそう時間が経っていなければ治せるので急行することになる


化身とは光そのものと化すことなので、ありとあらゆるものを透過でき、飛び回ることが可能となる
その為、体内の全てを癒やすことが出来る

癒やし柱の名の所以とはそれそのものだ


蒼榮から地点を聞き、そのまま飛び込んだ

太陽のような光が突如、家の真ん中に飛び降り
両親だったものを繋ぎ止め不足分も修復すると共に、傷も全て治し、癒やしてゆく

あっという間に全快となった折、その場にいた全てにも施してゆき


行冥(!!力が漲ってくる)ぐっ!ぐっ!
幾度か握り拳を固め、回復を強く行冥が実感する中

蒼榮「恵土(けいと)!
北!南!東北!
距離300!30!20!←全てm
危ない!!危ない!」
恵土「わかった!今行く!!」ばっ!!

光の付与を止め、空へと瞬いていった

「!待って!!」
「しのぶ!」
飛び出してゆく光を追い掛ける少女に
もう一人の姉らしき少女が飛び出そうとし、止まって行冥の方を見やる

行冥「いってやりなさい」頷
「こくん)待って!」たっ!

しのぶが走ってゆく中
光が落とした布を一枚、地に着く前に受け止めた


そこにはこうあった

産屋敷恵土

手拭いだろうか
小さな布の端切れに書かれた字を見て、その名を知った

月明かりの強い、雲が細く棚引いた満月の夜だった


そこに…花火が上がった


綺麗だった

そこに紛れるように飛ぶ光に……
目を細めた


しのぶ「………

お礼…言えなかったな」ぽつり

「しのぶ!
まだ外は危険ってあの人が言ってたでしょう?
大丈夫?」

しのぶ「…うん、大丈夫」ぐすっ
涙を拭う中

両親が目を覚ましたことを悲鳴嶼さんが伝えに来た


両親は…辛うじてではあるが、これまで通りとは行かないが
無事、四肢も動き、五体満足で過ごせる程度には回復されていた

走る等の激しい運動は出来ないが、日常生活ぐらいは出来るらしい


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